グレゴリー・コルベール

ashes and snow
 天気も良いことだし、行こうと思っていたグレゴリー・コルベールの「ashes and snow」を見に行く。りんかい線を使うと以前の印象より、お台場方面はかなり近い。東京テレポート駅のすぐ側にコンテナを積み上げた仮設の展示会場がある。この構造で、柱が古びた角材で屋根が錆びたトタン板であったなら、小さい頃の風景とオーバーラップして・・・それだけでぐっと心をつかまれたにちがいない。まあ、個人的思い入れは外において、入場する。
 事前に見ていた「ashes and snow」のsiteにあるものからピックアップされた作品が並ぶ。オンラインで見た時はさほど気にならなかった、象の集団がこちらを見ている作品があった。これが、展示された環境で見るとちょうど・・・「ここにいるぼくらに耳をすませてよ。ぼくらはここにいるんだ。」というように語りかけてくるように思えた。他の写真は、写真の中の人と象の関係。この写真に関しては、象とこちら側にいる人の関係というようにフォーカスに違いがあるように感じそれが印象深かった。ちなみに、わたしも多くの人と同じように、「少年と巻貝」「階段で眠る少女と鳥」「通路で踊る女性と鷹」(構図で呼び名とした)も好きな作品だ。
 グレゴリー・コルベールの映像作品で感じたのは、通常、人間と動物と
は同じ平面にいない。作品の中の人と動物が同じ時間と空間、そして感情までも共有しているかのように表現されている。見る側の動物とは異ると思い込んでいる私たちの視点は、同一面上に存在する、人と動物の関係は新たな視界を見つけたような感覚に陥る。
 展示や上映は充分に楽しめたが・・・商売っ気たっぷりのミュージアムショップはいただけないと思いつつも、今の時代それもありなのだろう。
ashes and snowashes and snow
関連記事もおすすめです。

各カテゴリーへのリンクです。

Facebook /  iPad /  iPhone /  MacBook /  Macintosh /  New product /  NHKカルチャー教室 /  PC周辺機器 /  WordPress /  インターネット /  お知らせ /  スイーツ&ブレッド /  ソフトウェア /  ちょっとした情報 /  テクノロジー /  ネットショップ /  バッグ /  ハンドメイド /  ふと思うこと /  京都のスイーツ&ブレッド /  制作物販売 /  和装 /  地震 /  散歩の拾い物 /  日常のこと /  未分類 /  環境 /  製作日誌 /  運用日誌 /  革のこと /  食のこと /