
4歳ぐらいの頃マヨネーズといえば、手作りなのだった。そのころ手回しの攪拌機にしがみつくように卵の黄身とサラダオイル、それにお酢を入れて「ぐーるぐる・・・」とハンドルを回すのは、ぼくの仕事で、こどもの集中力からすればなかなかのものが要求される。途中、あきたり疲れてしまったり、それでもいつしか単なる混ざった液体から、いつしか黄色みを帯びたクリーム状に姿を変える。そんなことも、もう、うん十年近く前のことだ。
気がつけば、マヨネーズはいつのころからかチューブから絞り出すものになり・・・作るものだったことさえ忘れていた。
先日、冷蔵庫を見るとマヨネーズがない。これでは、当初の予定のサンドウィッチができない。外は雨で買い物に出る気がせず、ふとマヨネーズを作ってみることにした。
こどもの時との違いは、体力と集中力、それに経験と少しばかりの知識。考えれば判ることだが、黄身のなかの成分で油を乳化することが重要なはずだろうから、取りあえず黄身に少量づつオリーブオイルをたらしては丁寧に撹拌することを繰り返す。そのうちなんとなくそれらしくなってきたので、少し多めにオイルを注ぎ込む。ひたすら混ぜる。繰り返すうち適当な量になったところで、お酢も少しづづ混ぜ合わせ酸味と固さを調整する。そこに大人の調味料?マスタードと胡椒などなど加え完成といったところだろうか。
今度は、コスト高になるのは承知で別の食用油を使って作り比べてみたいものだと思う。