鉛の重さ
印刷屋ではもう使うこともなくなった、鉛の活版の活字。少々重い思いをしていただいてきたのだが、何にするか決めることができずにいた。文字を潰してしまうのは惜しく。そのまま張り合わせ文鎮にすることにした。使われ文字のエッジが、ゆるく、インクに染まった馴染みのもの。全く使われずパリッとしたよそよそしい文字もある。適当に活字を張り合わせ、作ったものだ。数字の並びは、なにを表しているか、おおよそ察しもついてしまうとは・・・思う。
自分にとってだけ、ありがたい一日。小さな頃からは、想像もつかなかったが・・・気がつけば、ずぶんと遠くにきたものだと思う。わたしのやってきたことは、この文鎮ほども重さがあっただろうか。まだまだ、やっておきたいことを、済ませる時間ぐらいは怠けなければ、いただけるのだろう。
まだまだ、これから。
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