
「セイジョウカンキダン」・・・冬になるとやって来るあの「寒気団」ではない。「清浄歓喜団」と書く。精進潔斎をし、亀屋清永の当主だけがつくる秘法の菓子なのだそうだ。遣唐使によって中国から伝わった菓子で、お供え物として使うのがもともとのはじまりだそうな。米粉と小麦粉の生地(八つ橋などと同じような生地?)で、桂皮、樟脳、白檀などのはいった小豆餡を包んで胡麻油で揚げたもののようだ。新宿の高島屋の銘菓百選に置いてあった。「暖めると香りがたっておいしい」とあったのでオーブントースターで暖めると・・・「桂皮の香りたち、一口かじれば、桂皮の香り。二口食べれば樟脳の香り。三口食べれば、白檀の香り。さらに食べれば平安の風が吹く。」そんな菓子であった。まあ、一言で済ませてしまえば「仏壇からの風が、ゆるーく吹いてくる」のだ。こう書いてしまうと、不味いのか?というとまずいわけではない。なんとも表現がしにくいのだが、経験的な味覚との不一致が存在している。通常ではないことなで、戸惑ってしまう。食べるための菓子として売られているにもかかわらず、はじめから向こう側の食べ物のように思う。