
ボクの住んでいた田舎は、霞ヶ浦の側で堤防こそあるけれども、堤防の向こうの水の高さと土地の高さがあまり変わらない。大雨が降れば、用水路の水かあふれ逆流して鯉が上ってくるような場所だった。庭を魚が泳いでいるような事もあったし、畳を干さねばならない事もあった。大人からすれば、頻繁にあってはたまらない話しではあるのだが、用水路を上ってくる鯉を捕りたいがため大雨になるとひそかに水があふれないか・・・などとワクワクしたものだ。
この水辺は、子どもの頃何度か遊びに来た事があっただろう場所。
水面の向こうに、雲で飾られた青空が浮かんでいた。
のんびりバイクで走っていたつもりだったが、近所で瑠璃色の宝石を驚かせてしまった。モルフォチョウのようなメタリックブルーが、バイクの少し前を慌てて飛び去っていった。
ボクは、これといって観光スポットもない。さえない場所かもしれないけれど・・・この村が好きなんだな。