
「葡萄狩り」と称する行事がある。毎年恒例の「お隣のO氏」が丹精を込めた「安芸クイーン」と「藤稔」を、常識とはかけ離れた夜の9時過ぎ葡萄の摘み取りに伺うのである。なぜ9時過ぎなのかといえば「日中は雰囲気が悪いから・・・」というO氏の理由による・・・。わたしには不明なのだが、そういうものらしい。
毎年、血を求めてたかってくる蚊に気が狂いそうになるので、今年は虫よけを塗りたくったその上に長袖を羽織った。準備は万端である。
電球の黄ばんだ 光に照らされ、暗い中に葡萄棚のシルエットが浮かんでいる。黒く張りきった葡萄の皮の中から、甘い香りがする。暗い中ライトで照らしながら、適当なものを選んでハサミを入れてもらう。しばらくすると抱えたビニール袋もすっかり重くなり、葡萄に関するetc.(ハクビシンの食害とか)を話しつつしばし過ごす。
いつもながらの不思議な時間と空間の感覚だった。
※O氏の「安芸クイーン」はマスカットのような色でもちゃんと美味いものだし、写真の葡萄が色が薄く若いのは、私自身の好み問題なのを書きそえておく。