
がらくたのように隅っこに片づけられた、三輪車。
カチッと並べられた、キックボード。
どちらも同じぐらい愛されている。愛の形が違うから扱われ方も違う。きっと自分のお気に入りのマシンが動かなくなったり、無くなっていたら泣いてしまうだろ。

三輪車は、自分のお気に入りを気取られないように乱暴に扱って「大事なんかじゃないんだぜ・・・」と意気がって見せる。
キックボードは、レースでもするかって感じで並んでる。
ちょっとすかした、小僧がやってきてさらっとかっさらってくのさ。
お気に入りは、一番ボロボロなのがいい。
グリップなんかとれて、くたびれてピカピカの磨かれたスチール。
彼らのキズは勲章だから、どんなにボロくっても凛としてられるのさ。