
かれらには、かれらの密かな生活がある。街のそここで目を向ければ、かれらはそこにいる。わたしたちが、見ていようと見ていまいと、かれらの生活に変わりはない。しかし、木を一本切っただけでも大きく変わってしまうこともある。様々なことが関連しあって、今の姿がある。何かが欠落すれば、新しいバランスが安定するまで不安定でもあるし、それが気に入るかもわからない。
機械を使えば、雑木林一つもあっというまに消えてしまうし、時には山や海も消えてしまう。大きな力をたやすく振るってしまえる感覚が、わたしには恐ろしいと思う。そういう力には世界に対する責任があるような気がしてならない。