
講座でひし錐が足りなくなり、生徒に貸してしまった。次の講座まで一月近く・・・新しく買うつもりだったのだけれども、いつも使っている、500円程度と安いながらも割りと良いクラフト社?の製品を使っていたのだが・・・どこにも在庫がない。1000円もだせば別ののもが買えるのだけれど、何だか納得がいかない。・・・というわけで、先日砥石をもとめて多田氏につれられ浅草橋界隈を彷徨った時に、いっそ自分で作ればということになり、私がMacの面倒を見ている間に刃の部分だけ削っておいてもらった。それから2日・・・少し作業しておこうかと思い立って、水牛の角にドリルで穴を開けていたところ、なんとハンドドライバー用のビットを折るというアクシデントから・・・本格的な作業になってしまった。
ハンドドライバー用のドリルビットはちょっとした作業をするには便利なのだけれど、ちゃんとした作業をするにはガタが多すぎることを思い知った。楽をしようとしたのが大きな間違いだったようだ。
それからは、折れたドリルビットを抜くのに角を輪切りにして、抜けるところまでたどりつくのに一苦労。さらに、中心をだすのに水牛の角を電動ドライバーで回転させて小刀で削り。短くなってしまった水牛の角ではどうにもならないので、強化木をつぎ足したりと気がつけば作業が大きくなってしまった。はじめは、単に穴を開けてそこに錐の刃を固定するだけの予定だったのに・・・加工に失敗したり、少し刃を折ってしまって刃を削り直しをしたり、一時は完全に負けモードになったりしながらも、何とか仕上げまでたどりつた。とりあえず少し使ってみると、使いが手が良い。
作業中、過酷な使い方をしたせいか、右人さし指の感覚が10時間あまりたった今でも戻っていない。モノを指の力だけで押さえ込むというのはかなりの負担になるのだなぁとしみじみと感じた。・・・ふと違和感を感じて、左の中指の先を見ると血管透けて見えるほど皮が薄くなっている。錐の先を研いでいた時にうっかり指先も砥石にかけてしまっていたようだ。今日はそんな日だった。右の人さし指は少々心配だが、まあ、満足な仕上がりのひし錐もできたことだし、ケガらしいケガはせずに済んだことに感謝しつつ今日は眠りに就くとしよう。