そこに美しさはある。

　何気なく、実用的だからあたりまえのように使われている。花びらの上に綿を置いたのは、ただ花びらを保護したかっただけで、その人はそれがおもしろくも美しくもあることに残念ながら気づいていないのだろうか。
　それは発見されようと、そうでなかろうとそこにある。美しさは、とらえる者の中とともに存在する。双方で響きあってはじめてそれは存在するのかも知れない。